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塾長コラム

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脳の機能と特長

記憶の干渉

ところで、忘れることには個人差はあまり関係ないと述べましたが、うっかりすると忘却が早まってしまう行為があります。それは、「他のことを追加して記憶する」と行為です。

これは、例えば10個の単語を覚えてから一時間後に、さらに新しい単語を10個覚える、その後、四時間後に、最初に覚えた10個の単語を思い出して下さい。おそらく1~2個しか思い出せないという現象が起こります。これが「記憶の干渉」と呼ばれる現象です。要するに、前に覚えたものと類似性があるものを覚えようとすると、以前の記憶が減退してしまうのです。

個々の記憶は独立しているのではなく、互いに関連しあったり、お互い排除しあったり、結び付けあったりしています。よって覚え方を間違えると、記憶がぼやけその結果記憶の混同や間違いを起こす原因となってしまう場合があります。

このことからもわかるように、脳の機能に沿った勉強をしないと時間の無駄になるばかりかむしろ逆効果にさえなってしまいます。脳に適した勉強法とそうでない勉強法があるということです。

脳の仕組みや機能をしっかりと理解し、効率も良い勉強をして良い成績に結び付けることが重要です。より少ない勉強量で最大の効果が得られるような勉強法が最も良い方法です。もちろん勉強量も大切な要因ですが、それ以上に重要なのは「どのように勉強するか」ということです。
 

エビングハウスの忘却曲線

脳は「覚える」より「忘れる」方が得意であることは、上述した通りです。そして、これには個人差というのがほぼありません。

例えば、「記憶力が自慢」の人と、「記憶が苦手」と言う人、「努力して記憶する」人がいるとして、単語を忘れていくというスピードにはほとんど個人差はありません。脳の機能は、皆同じなのです。

では、人間の脳は一度覚えたことをどれくらいのスピードで忘れていくのでしょうか?

初めの四時間で半数近くを忘れ、その後は残りの記憶を少しずつ忘れるという曲線を描くことがわかっています。つまり、暗記した単語があり、その四時間後に暗記した単語のテストを行うと、10個のうち5個程度しか思い出せなくなっているということです。さらに24時間後にテストをすると、覚えている単語は3~4個、また48時間後では2~3個です。

つまり、覚えた直後にどっと忘れてしまって、それを乗り越えて残った単語はある程度長く記憶される傾向があります。この記憶の傾向をグラフで表したのが、「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれるものです。

決してお薦め出来る勉強スタイルではありますが、仮にやむなくテスト直前にどうしても知識を詰め込まなければならないという状況の中で、前日の深夜に詰め込むよりも、当日の早朝に詰め込む方が結果につながります。なぜなら、「忘却曲線」の理論からテストの時に覚えている確率が高いからです。ただし、これはテストまでの四時間が成否を左右するという事です。

ところで、この「忘却曲線」は時が経てば結局覚えた全てを忘れるということを示しているのですが、何日かおいてもう一度、同じ10個の単語を暗記するとします。すると、前回と比べて今回の方が忘れにくくなるという現象が起こります。四時間後テストをした結果、前回よりも覚えている単語が多くなっているということです。それを何度も繰り返しているうちに、その傾向が大きくなっていきます。つまり「記憶力が増強していく」のです。

なぜこのような事が起こるのでしょうか?それは最初に覚えた単語は、完全に脳から消されてしまったわけではなく、単に思い出せない状態に陥っていただけです。本人は完全に記憶から抜け落ちたと感じているかもしれませんが、実際には「無意識のうちに脳に蓄えられている」のです。無意識の記憶ですから、思い出せなかっただけです。しかし、何日か後の学習の時には、この無意識の記憶が脳に記憶を定着させるのを助ける役目を果たします。
だから、学習を繰り返すと、あたかも記憶力が増強したかのように思えるのです。勉強において重要なこと、それは何度も繰り返すこと、つまり「復習」です。

しかし、無意識の記憶にも賞味期限があります。結果から言いますと、無意識の記憶の賞味期限は約一ヶ月です。つまり、一ヶ月以内に復習しないと効果はありません。

この脳の機能を考慮すると、テスト直前にしか勉強しない学生の脳は、十分な記憶が形成されにくくなります。なぜなら、中間テストや期末テストは一ヶ月以上の間隔が空くからです。そういう理由から、テスト前にしか勉強をしない学生が「覚えられない」のは当然の帰結なのです。

さらに、この復習効果は、あくまでも同じものに対して生まれる脳の作用であることを押さえておいて下さい。
これはどういうことかと言いますと、詳しくは下記に述べました「記憶の干渉」を読んでいただけるとわかると思うのですが、1回目に暗記したものと全く違うものを暗記しても復習にはならない、それどころか時間の無駄、さらには成果を下げる行為になってしまいます。復習効果は、1回目に暗記したものと同じものを日を開けて再度暗記することで生まれるものです。

また、いろんな参考書に手を出すのも論外です。参考書、もしくは問題集は、自分に合ったものを一冊選び、それを何周もするのが鉄板です。いったん参考書や問題集を決めたら、意志を変えずに何周も繰り返し勉強するのです。自分が選んだ参考書や問題集から、いつ、どの問題を出題されても条件反射の様に解けるまでやり尽くすことです。同じ教科でも、参考書が替われば、また一からその参考書を理解し直す必要があります。これは理解を中途半端にする根源であることを肝に銘じておいて下さい。
 

脳の機能は「忘れて当然」

学生、また学生に限らず日々生活を生きる人々の多くが一度は経験する「忘れる」という現象。これに悩まされている人々は多くいます。

しかし、これはほとんどの場合脳の欠陥ではありません。科学的視点から言うと、脳は「覚える」よりも「忘れる」ことの方を優先させるからです。これには以下の様な理由があります。

人間の脳には約1000億個の神経細胞があることがわかっています。「記憶」だけでなく、「忘れる」こと、人間の喜怒哀楽など人間の行動すべてが神経細胞の機能によって行われています。そして、その人間の行動すべてを脳が記憶したとしたら、たった五分以内で限界に達してしまいます。1000億個の神経細胞があると言っても、脳の容量はその程度です。そのため、脳は入ってきた情報のほとんどを記憶しないで、消去しています。

脳の性質が、「覚える」ことよりも「忘れる」ほうを得意としているのであれば、それはそれで仕方のないことです。なのに、「自分は暗記が出来ない」といってストレスをため込んだりすると逆効果です。ストレスは、記憶にとって天敵ともいえる存在です。ストレスを感じると人の身体は「グルココルチコイド」という悪いホルモンを分泌し、記憶力を低下させてしまうからです。


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