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塾長コラム 2022年9月

脳の機能と特長

記憶の干渉

ところで、忘れることには個人差はあまり関係ないと述べましたが、うっかりすると忘却が早まってしまう行為があります。それは、「他のことを追加して記憶する」と行為です。

これは、例えば10個の単語を覚えてから一時間後に、さらに新しい単語を10個覚える、その後、四時間後に、最初に覚えた10個の単語を思い出して下さい。おそらく1~2個しか思い出せないという現象が起こります。これが「記憶の干渉」と呼ばれる現象です。要するに、前に覚えたものと類似性があるものを覚えようとすると、以前の記憶が減退してしまうのです。

個々の記憶は独立しているのではなく、互いに関連しあったり、お互い排除しあったり、結び付けあったりしています。よって覚え方を間違えると、記憶がぼやけその結果記憶の混同や間違いを起こす原因となってしまう場合があります。

このことからもわかるように、脳の機能に沿った勉強をしないと時間の無駄になるばかりかむしろ逆効果にさえなってしまいます。脳に適した勉強法とそうでない勉強法があるということです。

脳の仕組みや機能をしっかりと理解し、効率も良い勉強をして良い成績に結び付けることが重要です。より少ない勉強量で最大の効果が得られるような勉強法が最も良い方法です。もちろん勉強量も大切な要因ですが、それ以上に重要なのは「どのように勉強するか」ということです。
 

エビングハウスの忘却曲線

脳は「覚える」より「忘れる」方が得意であることは、上述した通りです。そして、これには個人差というのがほぼありません。

例えば、「記憶力が自慢」の人と、「記憶が苦手」と言う人、「努力して記憶する」人がいるとして、単語を忘れていくというスピードにはほとんど個人差はありません。脳の機能は、皆同じなのです。

では、人間の脳は一度覚えたことをどれくらいのスピードで忘れていくのでしょうか?

初めの四時間で半数近くを忘れ、その後は残りの記憶を少しずつ忘れるという曲線を描くことがわかっています。つまり、暗記した単語があり、その四時間後に暗記した単語のテストを行うと、10個のうち5個程度しか思い出せなくなっているということです。さらに24時間後にテストをすると、覚えている単語は3~4個、また48時間後では2~3個です。

つまり、覚えた直後にどっと忘れてしまって、それを乗り越えて残った単語はある程度長く記憶される傾向があります。この記憶の傾向をグラフで表したのが、「エビングハウスの忘却曲線」と呼ばれるものです。

決してお薦め出来る勉強スタイルではありますが、仮にやむなくテスト直前にどうしても知識を詰め込まなければならないという状況の中で、前日の深夜に詰め込むよりも、当日の早朝に詰め込む方が結果につながります。なぜなら、「忘却曲線」の理論からテストの時に覚えている確率が高いからです。ただし、これはテストまでの四時間が成否を左右するという事です。

ところで、この「忘却曲線」は時が経てば結局覚えた全てを忘れるということを示しているのですが、何日かおいてもう一度、同じ10個の単語を暗記するとします。すると、前回と比べて今回の方が忘れにくくなるという現象が起こります。四時間後テストをした結果、前回よりも覚えている単語が多くなっているということです。それを何度も繰り返しているうちに、その傾向が大きくなっていきます。つまり「記憶力が増強していく」のです。

なぜこのような事が起こるのでしょうか?それは最初に覚えた単語は、完全に脳から消されてしまったわけではなく、単に思い出せない状態に陥っていただけです。本人は完全に記憶から抜け落ちたと感じているかもしれませんが、実際には「無意識のうちに脳に蓄えられている」のです。無意識の記憶ですから、思い出せなかっただけです。しかし、何日か後の学習の時には、この無意識の記憶が脳に記憶を定着させるのを助ける役目を果たします。
だから、学習を繰り返すと、あたかも記憶力が増強したかのように思えるのです。勉強において重要なこと、それは何度も繰り返すこと、つまり「復習」です。

しかし、無意識の記憶にも賞味期限があります。結果から言いますと、無意識の記憶の賞味期限は約一ヶ月です。つまり、一ヶ月以内に復習しないと効果はありません。

この脳の機能を考慮すると、テスト直前にしか勉強しない学生の脳は、十分な記憶が形成されにくくなります。なぜなら、中間テストや期末テストは一ヶ月以上の間隔が空くからです。そういう理由から、テスト前にしか勉強をしない学生が「覚えられない」のは当然の帰結なのです。

さらに、この復習効果は、あくまでも同じものに対して生まれる脳の作用であることを押さえておいて下さい。
これはどういうことかと言いますと、詳しくは下記に述べました「記憶の干渉」を読んでいただけるとわかると思うのですが、1回目に暗記したものと全く違うものを暗記しても復習にはならない、それどころか時間の無駄、さらには成果を下げる行為になってしまいます。復習効果は、1回目に暗記したものと同じものを日を開けて再度暗記することで生まれるものです。

また、いろんな参考書に手を出すのも論外です。参考書、もしくは問題集は、自分に合ったものを一冊選び、それを何周もするのが鉄板です。いったん参考書や問題集を決めたら、意志を変えずに何周も繰り返し勉強するのです。自分が選んだ参考書や問題集から、いつ、どの問題を出題されても条件反射の様に解けるまでやり尽くすことです。同じ教科でも、参考書が替われば、また一からその参考書を理解し直す必要があります。これは理解を中途半端にする根源であることを肝に銘じておいて下さい。
 

脳の機能は「忘れて当然」

学生、また学生に限らず日々生活を生きる人々の多くが一度は経験する「忘れる」という現象。これに悩まされている人々は多くいます。

しかし、これはほとんどの場合脳の欠陥ではありません。科学的視点から言うと、脳は「覚える」よりも「忘れる」ことの方を優先させるからです。これには以下の様な理由があります。

人間の脳には約1000億個の神経細胞があることがわかっています。「記憶」だけでなく、「忘れる」こと、人間の喜怒哀楽など人間の行動すべてが神経細胞の機能によって行われています。そして、その人間の行動すべてを脳が記憶したとしたら、たった五分以内で限界に達してしまいます。1000億個の神経細胞があると言っても、脳の容量はその程度です。そのため、脳は入ってきた情報のほとんどを記憶しないで、消去しています。

脳の性質が、「覚える」ことよりも「忘れる」ほうを得意としているのであれば、それはそれで仕方のないことです。なのに、「自分は暗記が出来ない」といってストレスをため込んだりすると逆効果です。ストレスは、記憶にとって天敵ともいえる存在です。ストレスを感じると人の身体は「グルココルチコイド」という悪いホルモンを分泌し、記憶力を低下させてしまうからです。


プロが教える超勉強法

理解度に大きな差が出る授業の受け方のポイント

予習のメリットは2つあります。「事前に内容がつかめるため、授業に集中して臨めること」と、「授業が復習になるため記憶に残りやすくなるということ」です。

さらに、授業後すぐにおさらいすることで記憶は強く定着します。

◎勉強は予習が大切。予習することで授業の土台作りを

勉強の基本は「予習」と「復習」です。授業を受ける前に予習をし、授業の後には時間を置かず復習する。誰もが知っている勉強方法ではあります。

しかし、実際に実行できているかと問われると、下を向いてしまう人が多いのではないでしょうか?塾の課題や学校の宿題、習い事とやることがあり過ぎて、毎日予習復習に割く時間がない。忙しい子どもたちの本音ですよね。

しかし、それでも授業の予習はとても価値があるのです。全く初めて見聞きする内容と出くわしたとします。

自分がどこまで理解できて、どこからが理解できないかの判断は、終わってみるまで分かりません。

さらに、初めて聞く内容について、授業時間の最初から最後まで興味をもって集中していられれば良いのですが、なかなかそうもいきません。難易度が上がってくるほどに、分からない点が増えてきます。

理解が及ばない部分に引っかかってしまうと、先生の話はもう頭に入ってきません。授業は基本的に受け身のものです。それだけに、授業を受ける生徒が、授業に臨む態勢を事前に整えるかどうかが理解度向上の決め手になってきます。

学校でも塾でもいいです。授業を効果的に受けるためには、その日に学習する内容の概要を把握していることが必要となってきます。あらかじめ説明されることが大まかに頭に入っているという状況は、理解の骨組みがもう出来上がっているということです。予習をすることで、ここまでの状況をつくりましょう。

枠組みが出来上がっていれば、本番の授業ではそこに肉付けをしていくだけです。予習でいま一つ理解できなかったところに集中し、分かっている部分はリラックスして聞き流すこともできます。

◎予習では教科書の授業範囲に一通り目を通す

では、予習はどのようにすれば良いのでしょう。まずは、授業で取り上げる範囲の教科書に一通り目を通しましょう。一度読んだだけで、内容を全て理解することはできないでしょう。

予習で深く理解しようとするのではなく、ざっと目を通して要点を確認する程度で構いません。この段階で、分からないところや疑問に思った点をはっきりさせておきましょう。

余裕があれば、ノートに書き写して、教科書に印をつけておきます。これこそが、予習の醍醐味。授業で注目すべき自分の重要ポイントが浮かび上がってくるのです

さらに時間があれば、分からない部分を自分で調べてみます。ただし、時間をかけすぎるのは禁物。あくまで予習です。深追いするのならば、その分の気力と労力は復習に取っておきましょう。

◎授業が復習になれば記憶が定着しやすい

予習でしっかり下準備ができていると、翌日の授業も万全の体制で臨めます。先生の話を一言も聞き漏らすまいと、授業時間いっぱい集中しようとすると疲れて途中からダレてしまいます。

しかし、予習をしたことで自分が集中すべきポイントはつかめているはずです。授業に取り組む目的意識ができるため、同じ一時間でも内容の濃密さが異なるのです。

メリハリをつけて授業を受けられるので、いつもとは理解度も変わってくるでしょう。予習のメリットは授業に集中して臨めるほかに、記憶に残りやすくなるということが挙げられます。

どんな教科でも、初見の内容はすぐには頭に入ってきません。予習無しでは、一番理解に時間がかかる初回の学びを授業中に行ってしまうことになるのです。

予習していると、授業は大枠を理解したうえでの二回目の勉強となるので、すんなりと頭にも入ってきます。予習ならば、理解しにくいところは立ち止まってゆっくり考えることができます。

一方、授業は自分のペースで進めることはできません。分かっても分からなくても、先に進んでしまいます。せっかく一時間費やしても、下準備がなければ何も得るものがなく終わってしまうことだってあります。

効率よく勉強するには、やはり予習は外せません。

◎授業後にも復習するクセを

授業が終わると開放感から、すぐに教科書を閉じて遊びに行きたくなりますよね。集中していたからこそ、解き放たれた気分になるのはもっともです。

それでも、ここまで頑張った努力を無駄にしないためにも、もう一工夫。授業後に間を置かずにすぐ復習して下さい普通は復習というと、帰宅してから夜にやるか土日にまとめてします。

しないよりは断然良いのですが、記憶を定着させるという観点から見るとちょっともったいないのです。記憶は時間の経過とともに、その内容が薄れていきます。つまり覚えた内容を忘れていきます。

1時間の授業内容も1時間経てば半分忘れてしまいます。その日の夜や週末まで復習を行えば、記憶に残っているのは果たしてどの程度なのか…。

記憶を強固なものにするためには、覚えた直後に復習すること。これに尽きます。やり方はいたって簡単。授業が終わった後の数分で、ざっと学んだことの全体像を見直すのです。

大枠を確認したら、次は重要なキーワードを読み返すだけ。実際にはおっくうなことですが、やるとやらないとでは大きな差が出ます。数分の積み重ねで、学力の定着や向上を目指すことができます。

 

受験勉強でやってはいけない間違った学習方法

家庭学習の定番「漢字の書き取り」「計算ドリル」も機械的に手を動かしているだけでは得るものは少なくなります。

テストの点数に一喜一憂するのも意味がありません。分からない部分を見付けることが重要です。

◎漢字の書き取りなど単純なインプットの繰り返しは無駄 

子どもの勉強というと、漢字の書き取りや計算ドリルが真っ先に思い浮かびます。漢字の書き取りは、国語の基本となるものです。

ひたすら書き続けるだけですから、子どもが一人でできるということも取り組みやすさにつながっています。毎日のノルマとして、子どもに割り当てている学校や家庭も多くあるでしょう。

でも、テレビを見ながら、遊びながらの「ながら作業」で雑にこなすだけになっていないでしょうか。頭を使って考えることもせずに、単なる手の運動になっていたら時間の無駄づかいです。

毎日の書き取りで、国語そのものに拒否反応を覚えてしまう子どももいるのです。努力の割には、漢字テストで満点は取れません。

漢字について言えば、書き方を覚えるよりも読み方を習得する方がはるかに簡単です。読むだけならば、お子さんの学年以上の漢字も難なくマスターできるでしょう。

読むことさえできれば、学びの対象は一気に広がります。数学(算数)や理科、社会においても、内容を理解するためには、国語力が何をおいても必要です。

書き取りをないがしろにするわけではないのですが、読みがあっての書き取りです。限られた時間の振り分け方も、もう一度見直してみましょう。

◎計算ドリルはスピードだけを追い求めるのは危険

同じように、計算ドリルを日課としているかもしれません。これも数学(算数)の基本と認識されています。
本当に毎日たくさんやり続けて、かけた労力の分だけの効果は得られるのでしょうか。

計算ドリルを繰り返すことで、テクニックは覚えられるでしょう。計算の速度も速くはなります。確かに、必要な力ではあります。

しかし、もっと基本となるのは、初めて見る問題にどんな式や考え方を使えば良いのか判断できる力です。

機械的に手を動かしているだけでは、判断力や思考力は磨かれません。スピードばかりを追い求めることも弊害があります。早く計算できていても、考えることは置いてきぼりにされています。

じっくりと自ら考える能力を育てなければならない時期に、スピードの訓練ばかりを繰り返すのは少々危険です。小学校の低学年のうちは、学習習慣を付けるという意味でも書き取りや計算ドリルをやらせがちです。一生懸命取り組んで、やればやっただけの「作業」としての達成感も得やすいものです。

親が家でみてあげることもできるので、広く浸透しています。しかし、表面的な学習しかしていなければ学年が上がれば落ちこぼれます。

学年が上がるほどに、思考力が求められる問題が増えていくからです。小手先の作業しかしてこなかった子どもは、なすすべもありません。

◎問題集の正解、不正解に一喜一憂するサイコロ学習法も無駄

伸びない子の学習法にはもう1つ特徴があります。問題を解いて、答えが合っていたか間違えたかという結果にしか関心がないのです。

いくら問題の数をこなしたとしても、サイコロを振って大きな目が出れば喜び1が出れば落胆するかのように一喜一憂。これでは労力に対して得るものはごくわずかでしかありません。

間違えた答えを消しゴムで消して、正しい答えを書くことにばかり気がいっている子がいますよね。

勉強の過程よりも、きれいに「〇」が並んだノートや、問題集に仕上がったという結果の方を大事にしているのです。「✕」が付いている状態が恥ずかしく、居心地の悪い状態だと感じているからです。間違った勉強法をしてしまう子どもは「どうして間違えたのか」「どうしたら間違えなくなるか」ということに目が向かないのです。

間違えた問題をピックアップして解き直すよりも、間違えたことをなかったことにしたいという心理が働いているのです。

できない部分が見つかって弱点をつぶすチャンスなのに、分かったつもりでお茶を濁してしまいます。テストの結果ばかりが気になってしまう人はこのタイプです。

「前回の試験から何点上がった、下がった…」。試験の結果は、長い受験勉強の中のある一時の達成度を測っているだけのものです。それ以上でもそれ以下でもありません。大切なことはできなかったことをできるようにすることです。

◎間違えた箇所はもう一度復習して理解を得るところ

正しい勉強法を実行していれば、点数自体はそれほど気にならなくなってきます。間違えた部分は、もう一度復習をして理解を深める箇所。それだけのことです。

反対に正解した部分も喜んで終わりにはしません。なぜできたのかということにまで言及しています。
どうしてその正解にたどり着けたのか、理論立てて説明できれば記憶はより強固なものとなります。

分からないこと、間違ったことは、適切に対処しなければまた間違えます。理解できていない箇所の見ないふりをしていけば、学習が進むほどに分からない部分が雪だるま式に増えていきます。

できないことや分からない部分が多くなれば、子どもも自信がなくなっていきます。そうなれば、勉強そのものが嫌いになり苦手意識が先立つようになるのも時間の問題です。

なるべく早い時期に、誤った学習法は改善しましょう。
 

記憶力のいい脳にするための訓練方法

勉強で知識を詰め込むばかりで、思い出す訓練を怠っていませんか?必要なときに思い出せないのなら意味がありません。

かけた時間よりも、繰り返した回数がものを言います。忘れることを前提として、繰り返し記憶の確認をしましょう。

◎覚えたことを必要なときに思い出せないようでは自分の身になっていない

努力をすること自体は素晴らしいことですが、結果が出せないとしたら残念な事です。覚えることが多い科目で、暗記しようと時間と手間をかけて勉強したとします。

何とか覚えたとしても、試験本番で思い出せなかったら苦労のかいがありません。みなさん知識を詰め込むことには熱心ですが、思い出すことをないがしろにしていないでしょうか?

いくら頭に入れたとしても、必要なときに思い出すことができないのなら、何のための勉強か分からなくなってしまいます。
しかし、これはある意味仕方のないことかもしれません。学校の授業では知識を詰め込むことには熱心ですが、実際に必要なときに知識を取り出す練習に時間を割くことはありません。

知識を取り出すというのは、つまり思い出す訓練をすることです。知識は覚えるだけでは定着しません。何度も繰り返し思い出すことによって、初めて使えるようになるのです。

漫然と授業や塾で先生の話を聞いているだけでは、時間の経過とともにせっかく入れた知識は消え去っていきます。知識を定着させるためには、反復する訓練は欠かせません。

◎インプットされた記憶をアウトプットする訓練が大切

記憶力というと、ついついインプットの方にばかり気が向きがちですが、肝となるのはアウトプットです。きちんとインプットされていても、脳の中から必要なときに引き出せないという状況が「思い出せない」ということです。頭の中には入っているのだから、記憶よりも思い出す訓練に重きをおくべきだとは思いませんか?

やることは特別なものではありません。教科書や参考書、ノートを何度も復習するだけです。
ただし、意識の持ち方しだいで記憶への定着は全く変わってきます。一方は、ただひととおり暗記しようと目を通しているだけ。

もう一方は、授業の内容を思い起こし、以前覚えきれなかった部分などを心の中で読み返しながらテキストに向かっている。参考書を見るという行動自体は、傍から見れば同じです。

しかし、記憶に定着させるという面では、後者の方で圧倒的に効果が高くなるということは想像に難くないでしょう。

◎記憶するために要した時間より繰り返しの回数が重要

同じように授業を受けていても、できる子とできない子がいます。これも、授業の聞き方の違いによるものです。

受動的に情報を聞くだけの一時間と、頭の中で過去の記憶や疑問点と突き合わせながら記憶をフル回転させる一時間は同じではありません。

記憶は、かけた時間よりも繰り返した回数がものを言います。覚えたと思っても思い出せないことはままあります。忘れるのは当然のことです。むしろ、忘れることを前提として、新しいことを覚える前に復習することを習慣づけましょう。毎日やらなければならないことは増えていくのに、過去の復習まで何度もこなすとなると時間が足りなくなると、心配になるかもしれません。

しかし、実際にやってみると分かります。昨日1時間かかった内容でも、次の日の復習で思い出すだけなら5分で十分です。イチから取り組むのではありません。

思い出すことが有効なのは、何も社会や英語だけではありません。数学(算数)でも有効です。数学(算数)が苦手な子は、できない問題があるとすぐに解答を見て分かったつもりになります。

その場では理解できているのかもしれません。
しかし、思い出す訓練をしないがために、実際に自分で解いてみようとしても同じところでつまずいてしまうのです。分からないときに解答を見返すことは良いのですが、それはあくまで記憶の補完です。自分で考えて解くことを怠らないでください。

◎暗記の次は記憶を結びつける力をつける

並外れた記憶力を誇る人でも、脳の構造は一般人と大差はありません。
では一体何が違うのかというと、記憶する際のコツを知っているということです。例えば、よく知られているのはイメージと結び付ける方法です。特に、意味のない年代や用語、大量の語句を短時間で頭に入れるには、イメージに置き換えるやり方が功を奏します。単語ならそこから連想されるイメージを、自分と関連のある事柄に結び付けてより具体的に思い浮かべること。

記憶のメカニズムから考えると、定着を図るにはできるだけ脳の様々な部位を刺激しながら記憶する方が効果は出やすくなっています。イメージのほかにも、五感や感情も駆使しましょう。

手っ取り早いのは、覚えたい内容は音読すること。自分の口で言葉として発することが刺激になると同時に、耳からも頭に情報が入ってくることになります。

覚えた内容を、架空の誰かに向けて講義するつもりで説明することも勉強になります。人に教えることで、自分の理解が甘い部分が浮かび上がってくるのです。

記憶力は本人の努力しだいでどうにでもなります。記憶力が優れた人というのはイメージや五感の使い方を知っている人のことです。

丸暗記で対抗しようとしても、記憶に定着することがないのですぐに忘れてしまいます。

イメージや語呂合わせ、五感の力を上手に取り入れることで、長期的に記憶を自分のものとすることもできるのです。

せっかく覚えるのならば、知識として定着させ自分の財産にしていきましょう。
 

独学でも合格可能?効率よく勉強するには「7回読む」

効率よく勉強したいのなら、「7回読み」をおすすめします。必要なのはテキスト1冊だけ。

そして、読み方も見出しやキーワードを目で追いながら流し読みするだけというもの。シンプルですが、結果が出やすい方法です。

◎読むことは一番効率のいい勉強方法 

勉強しなくてはと頭では分かっていても、実際に机に座って手を動かすまでが億劫なものです。参考書や問題集、筆記用具も用意してとなると、準備するものやある程度の場所も必要になります。すき間時間があっても、「机がないから」「今、筆記用具がないから」と自分に言い訳することになりかねません。

世間で話題になった「7回読み」勉強法は、1冊のテキストを流し読みするだけというごくシンプルな方法です。帰宅後出かけるまでのちょっとした空き時間、移動中、就寝前でも気軽に取り組むことができます。何より、授業を聞いたり問題を解いたりするよりも短い時間で多くの内容を学ぶことができます。

効率の面からすると、読むことはほかの手段よりも秀でています。一般的な読書では、能動的にじっくりと理解を深めながら本と対話していきます。それだけに、ただ読むだけでといっても心理的なハードルは思いのほか高いもの。

一方、7回読みは基本的には流し読みです。教材やテキストを1冊に絞り込み、さらさらと読み込むことを繰り返すというものです。繰り返し読むことで、内容が記憶に刷り込まれていきます。

最初の数回はうっすらとした記憶でしかありません。気にせず、あいまいな部分に意識を向けてさらに読み進めていきます。

回数を重ねることで、ぼんやりとしていた記憶のアウトラインがくっきりとしてきます。

◎7回読みで記憶を脳に定着させる

何度も繰り返すというと、ただ頑張ればいいという精神論と一緒になりそうですが、それは違います。覚えたものがどれくらいの早さで忘れられるかという実験結果と照らし合わせると、7回読みの正当性が明らかになります。学習直後は大半を覚えていますが、時間が経つにつれて覚えたことはどんどん忘れられていきます。1週間も過ぎれば、大半は記憶から消えてしまいます。

しかし、記憶後24時間以内に10分、再度覚えなおすことで記憶率は100%に戻ります。時間が経過すればまた記憶は衰えるのですが、1週間以内に5分復習すればよみがえります。

このように、記憶を脳に定着させるには、一度に丸暗記するよりも繰り返し情報にふれ記憶を強化するのが早道です。時間と手間をかけて苦しみながら一度でテキストを覚えようとするのは、効率的ではありません。回数こそ多いですが、流し読みで脳に焼き付けるように繰り返し読んで理解を深める7回読みは、合理的な学習法です。

◎7回読みはまずテキスト選びから

7回読みを実践する時に、まずやるべきことはテキスト選びです。あれこれ参考書を使うわけではなく、ただ1冊のテキストを徹底的に読み込むのです。

学習の成果はテキスト選びが左右すると言っても良いでしょう。読み進めていくうちに、「本当にこのテキストで良いのだろうか」と迷いながら勉強していると集中も妨げられます。

テキストを選ぶ際には、必要十分な内容が網羅されているかどうかを最優先にしましょう。デザイン的にはカラフルでイラストや図表が多用されているものを選びたくなりますが、それは別の学習時に取っておきましょう。7回読みでは、シンプルで流し読みの妨げにならないものが適しています。

学習参考書の取り扱いが豊富な大型書店で、自分の目で見比べて納得のいく1冊を選んで下さい。

◎7回読みのポイント、3回目までは全体像をつかむことに意識を向ける

テキストが決まればいよいよ読み始めです。より効果的なものにするために、7回全て同じ読み方ではなく、段階的に読み方を変えることが求められます。

最初から3回目までは、内容の全体像をつかむことに意識を向けます。見出しにも注目し、テキスト全体のアウトラインを描くイメージです。

初見の内容は文章を目で追っていくだけで疲れます。無理せず気負わず、眺めるくらいの気楽さで取り組みましょう。1度や2度で理解できるはずもないのです。

この段階では、書かれている内容を理解する下準備。書かれている内容に親しむことを目標とします。

◎4回目、5回目からはキーワードを中心に段落の要旨をつかむ

4、5回目からが本番です。4回目では本文中に頻出するキーワードに注意しながら読んでいきます。5回目ではキーワードとキーワードの間にある説明文に意識を向けます。

つまり、キーワードをポイントに段落の要旨をつかんでいくのです。このあたりから、混とんとしていたテキストの内容が情報として頭の中で整理されていくようになってきます。

◎6回目で取りこぼした内容を確認、7回目で仕上げの作業を

6,7回目は取りこぼしていた細かな点も含めた確認作業です。6回目に及ぶ頃には全体像は頭に入っているはずです。見出しを見ただけで、書いてある内容が浮かんでくるレベルに到達していれば成功です。キーワードの説明や段落の要約など、自分で答え合わせをする感覚で読み込みます。

最後の7回目は、仕上げの確認作業です。6回目までで頭の中に大まかにテキストが写し取れていることでしょう。その中で記憶が鮮明でない部分を強化し、しっかりと定着させます。

1回目では時間がかかっていたとしても、7回目では5分の1ほどの速さで完読できるようになります。1度で覚えられる天才の真似はできません。

しかし、7回繰り返す勉強法ならば誰でも挑戦できますよね。やり方も極めてシンプル。必要なのは継続する気持ちだけです。

さまざまな勉強法に振り回されている人は、一度徹底的にやりこんでみてはいかがでしょうか。
 

「勉強ができる人」になるために自分の勉強法を確立しよう

頭の良い人は、新しい知識を最短で身につける勉強法を確立しています。自分なりの勉強法が定まっていないと、目移りばかりしてしまい肝心の勉強時間が足りなくなります。

早い段階で自分に合った勉強法を確立し、ゴールを目指しましょう。

◎天才になれなくても頭の良い人にはなれる? 

凡人のように努力を重ねなくても、瞬時に物事を理解し習得してしまうのが天才です。物語や歴史上に登場する彼らに、受験生であれば一度は憧れますよね。

勉強しなくても成績が良くなり試験にも一発合格できるという天才は、実際には極々わずかしか存在しません。

そして、生まれ持っての才能はどんなに真似をしようとしても習得できるものではないのです。寝る時間を削って必死に勉強していても、結果が出なければ自信も揺らぎます。やる気をなくす原因にもつながります。なかなか成績が上がらないのは「勉強の才能がないから」と諦めてしまっていませんか?実は、天才にはなれなくても、「頭の良い人」にはやり方次第でなれるのです。

多少の得手不得手の個人差はあるでしょうが、本来、人間の能力に大きな差はありません。有名大学の教授でも、日常生活では車の運転ができなかったり、プロ野球のチームが覚えられなかったりする人がいます。反対に、子どもでも全国の駅名を網羅していたり、カートを機敏に運転したりする例があります。こうしてみると、個人の能力というのは才能や知識にだけに寄与するものでないことが分かるでしょう。

◎勉強によって得られた知識は必ず身につく 

一言に「頭の良い人」といっても、各人が思いうかべるイメージは多様です。一を聞いて十を知る勘のいいタイプ。何でも知っている博覧強記。柔軟な発想力がある人。論理的で冷静な判断ができる思考型。ひとくくりにすることは難しいのですが、一番分かりやすく明確なのは、どのタイプも「勉強ができる」ということです。

勉強によって得られる知識は、努力しだいでどんな人であっても身につけることができます。最も大事なことは、才能ではなくやり方、つまり勉強法で決まるということなのです。

◎勉強で知識を得るには自分で納得した方法であることが大切

勉強で知識を習得するということは、新しい知識を理解するプロセスのことです。未知の知識を自分の中で消化し血肉にするという過程を、いかに確実に短期間でできるか。

勉強ができる人は例外なく、このやり方を自分なりに確立しています。最適な勉強法には個人差がありますが、自分で納得している方法論があるということが大前提です。

ありがちなのですが、すでに参考書を持っているのに書店で平積みされている別の本や友達の使っている問題集が気になってしまうことがありませんか。

手持ちのものも満足にできていないのに、次々と新しいものに手を出してはすべてが中途半端で投げ出してしまう。今の時期は基礎を固める段階だと聞いて基本に立ち返っていても、最初から試験問題を解く方がいいという意見があれば心が揺らいでそちらに流されてしまう…。

世の中には幾多もの勉強法があふれています。成功している人が勧めている方法があれば、気になるのは当然です。
しかし、思い出して欲しいのです。目的は、勉強によって知識を身に付け成果を出すことです。

効率の良い魔法のような勉強法を求めて、勉強法コレクターのようになっている人をたまに見かけますが、勉強法探しにばかり時間を費やしていては勉強が進みません。

勉強法は学習効率を左右しますので、早い段階で確立すべきです。勉強ができる人は、さっさと自分のスタイルを決めてやり込みます。

自分に合った勉強法を確立し、それを何度も繰り返し、しっかりと知識を得ていくことが成果への近道です。

◎小さな成功体験を重ねることが勉強を続けるために必要

自分の勉強法を確立したとしても、勉強の過程が楽しいだけとは限りません。勉強で得た知識を自分のものにするには不断の努力が必要で、毎日コツコツと積み重ねていく作業が欠かせません。

勉強することで自分の知りたかったことについて知識を得たり、分からなかったことが理解できるようになると、その度に喜びを感じることでしょう。

しかし、勉強の過程は決して楽しいことばかりではありません。試験合格など自分の定めた目標にたどり着くための手段ということをふまえ、継続して勉強する努力が必要です。

受験だけで考えても、勉強は年単位の長丁場の挑戦になります。途中で挫折することなく、飽きることなく勉強を続けていくためにはいくつかのコツがあります。

その一つは、受験までの過程で成功体験を重ねていくこと。苦手科目で難しい問題集にばかり取り組んでいると、やっている労力に対して成果が上がらずやる気が無くなります。

そのまま我慢を続けても、いつしか勉強自体に嫌悪感を示すようになってしまうのです。気分良く学習を進めていくためには、今のレベルに応じた問題集で分かる部分を少しずつ増やしていきましょう。「できた!」「分かった!」といった成功体験は、脳内で快感を生み出すドーパミンを分泌させます。

脳は再び快感を得たいと、勉強しようとする行動の回路を強化します。勉強も成果が出れば面白くなってくるのはこうした理屈からです。

簡単な問題でも分かれば楽しくなります。楽しければ、自分から進んでやります。勉強量が増えることで成績が上がります。
ささやかなもので良いのです。成功体験を重ね、成績アップへの好循環をつくりましょう。

そして、目標を達成したときに、本当の喜びや楽しみがあなたを待っています。
 

エビングハウスの忘却曲線と受験勉強

勉強しているのにさっぱり記憶に残らない。それは勉強法が間違っているかもしれません。記憶の仕組みを知ることで、効率的に短期記憶を長期記憶へと置き換えることができます。

復習するほどに記憶は定着します

◎一夜漬けで覚えたことは翌日になればすっかり忘れてしまう 

お子さんを叱咤激励しながら、なんとか机に向かわせ、毎日の勉強時間を確保したとします。テスト前ともなれば、普段よりも長い時間をかけて参考書とにらめっこしているかもしれません。その姿勢は褒めてあげて下さい。

しかし、もっと重要なことは努力が結果に結びついているかどうかです。必死になってその子なりに頑張ったのに、いざ本番のテストでは全く覚えた内容が出てこないなんてことはありませんか?努力の甲斐なく、数日後には暗記した単語もすっかり記憶から消え去ってしまえば、やる気はガタ落ちです。あれだけやっても結果が出ないと、本人の自信喪失にもつながりかねません。

努力することは何においても必要ですが、こと記憶に限ってはやみくもに取り組めばよいというものではありません。あなたにも経験がありませんか?

テスト前日に徹夜で試験範囲をひたすら詰め込む一夜漬け。フラフラになりながらも、覚えたことを忘れないようにと仮眠もとらずに試験に挑む…。

テスト自体の出来はともかく、翌日にもなれば覚えたことはキレイさっぱり忘れてしまっていませんでしたか?寝ずに一夜漬けというのは、記憶の効率から言えばとんでもない悪手です。

反対に、常に成績優秀な人は、たいして勉強もしていない様子でテスト前日もしっかり睡眠を取っています。頭の良い子は無意識のうちに、記憶の仕組みを上手く利用しているのです。

◎記憶には短期記憶と長期記憶がある

最近は知られるようになってきた事実ですが、記憶を定着させるためには学習後の睡眠が必要です。記憶には2種類あります。

一時的に情報を脳に入れておく短期記憶」と、「しかるべき場所にしまい込んでいつでも取り出せるような長期記憶」です。

一夜漬けでは短期記憶に入っただけの状態です。長期記憶にするためには、復習で重要な記憶と認識してもらい移動させる作業が必要となってきます。この移動には、十分な睡眠が欠かせません。脳は寝ている間に入ってきた情報の整理をしているのです。復習もせずに睡眠も足りないのでは、まさに残念な学習法です。

◎ドイツの心理学者・エビングハウスによる忘却の仕組み

基本的に脳は忘れるものです。記憶についての有名な実験があります。ドイツの心理学者で、忘却の仕組みについて調べたエビングハウスが行いました。

「覚えたことが時間の経過でどれくらい忘れられるのか」というテーマです。100%覚えたものも、30分後には46%、1日後には74%、1カ月後に至っては80%も忘れられていることが明らかになっています。いくら覚えても翌日には7割も忘れてしまうのでは、やる意味がないように思ってしまうかもしれません。

しかし、記憶の仕組みを上手く利用することで、短時間で効果的に記憶への定着は図れます。
やることはいたってシンプルです。覚えた記憶が新しいうちに、繰り返し復習し脳に刺激を与えることです。

逆に言えば、学校の授業でも塾の指導でも、家庭学習でも、学んだ後に復習をしなければ大半が記憶の彼方に消え去ってしまうことになるのです。

知識の積み重ねが必要となってくる科目などでは、復習するか、しないかでどんどん差が広がっていきます。

◎重要度の低い情報はどんどん忘れていく

私たちが生きていくなかで、毎日膨大な情報が脳に送られています。記憶できる量には限りがあるため、重要と思われるものに絞られています。

そのため、重要度が低いと認識された情報はどんどん捨てられていくのです。その反面、脳に大事な情報だと思い込ませることさえできれば、長期記憶として大事にしまい込まれます。

本来、長期的に記憶されるのは、直接生存に関わってくるような情報です。危険な生物や場所、食べられるものや仲間などです。およそ受験とは関係のない情報ですね。

◎復習を繰り返すたび忘れ去るスピードが遅くなる

脳が重要な情報と判断する基準は、実はもう一つあります。
それは、「何度も繰り返し送られてくる情報」です。

しつこく何度も入ってくる情報なのだから、きっと生きるために欠かせないものなのだろうと、脳が誤解するのです。

言い方は悪いですが、脳をダマすわけです。

脳をダマして記憶に定着させるには、タイミングの取り方も大事になってきます。

先の実験には続きがあり、適時復習を挟むことで忘却の度合いはどう変わるかということも調べています。

結果としては、復習をすることで忘れる度合いがゆっくりしたものになるということが判明しています。

何もしなければ翌日に7割忘れるとしても、何度も覚えなおしをすることで忘れる率は確実に下がっていきます。

繰り返し学習は一度ではなく、何度も行うこと。繰り返すほどに忘れるスピードは緩やかなものになります。

具体的な実践法としては、何をおいてもその日のうちに復習すること。

先の実験で明らかになっているように、覚えた直後ですら大半を忘れてしまいます。

記憶が新しいうちにすぐに反復学習を習慣づけて下さい。

学んで時間が経っていなければ、もう一度同じことをする心理的な負担も少なくなります。

その後については、翌日・一週間後、一カ月後と間隔をあけて取り組みましょう。
 

勉強より勉強の方法や勉強する仕組み作りの方が大切

真面目に取り組んでいるのに結果が出ない人は、勉強法が間違っているかもしれません。

知識を頭に入れるだけで満足していませんか?

実際の試験で使える知識を身につけるためには、問題集のアウトプットに重きをおきましょう。

 

◎勉強の本質はインプット中心よりアウトプット中心 

学校の授業も真面目に聞いていて、ノートもしっかりまとめている。自宅学習でも毎日コツコツと参考書や問題集と向き合っている…。それなのに、一向に努力の甲斐が見られず、いつしか本人のやる気も萎えてしまう。自分は勉強ができないと思い込むのは、ちょっと待って下さい!

成績が思うように上がらないのは、単に今までの勉強法が間違っていただけかもしれません。学校では勉強のやり方までは、意外に教えていないものです。

気力と時間を無駄にしないためにも、早い段階で自分なりの学習法を確立すること。大学受験までの長丁場の受験勉強を乗り切るには、効率的な学びのスタイルを身につけることが必須です。

頭がいいとされている子どもの中には、無意識で実行している場合もあります。ですが、大半の人はどうやって勉強すればいいのか迷いながら進めているのが実情です。

よくありがちな悪い例としては、作業しただけで満足してしまっていること。授業でとったノートをまとめ直し、図表や色分けも駆使した「作品」を作り上げて満足していませんか。

教科書にも、重要度に応じてマークやラインをきれいに使い分けているかもしれません。暗記用の単語帳もお手製で、凝った子ならイラストまで自作するケースもありますね。

不得意な分野を集めて、問題集を自作する強者もいます。このこと自体は悪いことではありません。手を動かすことで頭に入ってくるという側面もあります。

ただ、怖いのは作業自体が目的になってしまうこと。いつの間にか、目的と手段が入れ替わってしまっているのです。ゴールはあくまで記憶と理解です。

そこに至る前段階でやった作業で、けっこうな達成感を覚えておしまいにしてしまうのでは、真面目で地道に取り組む子どもほど陥りがちな罠です。

時間には限りがあります。このやり方のままでは、インプットだけで時間が足りなくなってしまうでしょう。

たとえ頭に入れることができたとしても、学習はインプットとアウトプットが対をなしてこそ定着します。

インプットの際にも、実際に問題として出されるシチュエーションを想像しながら取り組むことが肝要です。試験で使えるようにするためには、覚えたことを確認するアウトプット、つまり問題演習が欠かせません。

例えばダンスが上手くなりたいからと、ずっとダンサーの映像やステップの教本を読んでいる人がいたらどうでしょう。知識を入れるのも大事だけれど、実際に踊ってみたら、と言いたくなりますよね。勉強だって例外ではありません。成績を上げたいのなら、単に知識を詰め込んでいるだけでは上に行けません。もう一段階上に登りたいのならば、問題を解く。これに尽きます。

問題演習に取り組んだら、解きっぱなしにしないこと。間違えた部分は、自分の弱い部分です。重点的に復習することで、苦手箇所がなくなり試験の得点も上がっていくでしょう。

◎東大出身者のマネよりも基本原則に基づいた勉強法 

勉強法を語る番組や雑誌で、「東大生」というキーワードは王道です。現役東大生の受験勉強法や子どもを東大に入れた母親の教育法は、多くの人の興味を引き、あやかろうとする人が後を絶ちません。「偏差値が低い」「落ちこぼれ」が大逆転するストーリーも、手を変え品を変え新しいものが登場します。

確かに、一発逆転できる魔法のような方法があるのなら、誰だって真似したくなります。実際にそうしたマニュアル本を手に取ってみた方もいるでしょう。

読んでみると、「なるほどそういうものか」とその時点では感心するかもしれません。サクセスストーリー風に仕上げられているものが多いので、読後は気分も高揚するでしょう。

しかし、いざ今度は自分の番と机に向かってみても、思うようにはいきません。なぜなら、著者とあなたは違う人。もともと備わっている能力も、得手不得手、性格だって異なります。

東大生が勧める勉強法だとしても、東大に現役合格するくらいのポテンシャルがある人です。東大にいるような人は、幼児期から誰に言われることなく勉強している子が大半です。

目的に向かって突き進む集中力と精神力も並外れています。

そして、一番忘れがちなのが、東大生は勉強ができない人の気持ちはわかりません。プロスポーツの選手を思い浮かべて下さい。

その分野では誰もが認める超一流の人でも、人に教える立場となると、とたんに普通の人以下になってしまうことがありますよね。

理論的に言葉にして教えることが苦手で、感覚的にしか教えられない。これは、本人にとってできて当然のことだから、できない意味が分からないのです。東大生の勉強法も同じです。そこに書いてあることは、一部の人にとっては真理かもしれません。

ですが、一般の人にとっては鵜呑みにするのはお勧めできません。人はそれぞれ異なるように、適した勉強法も様々です勉強の原理原則に基づいて、自分なりにオーダーメイドの勉強法を作り上げていくしかないのです。

 

単語や年代など暗記ものを忘れてしまわないための勉強法

暗記にはコツがあります。丸暗記しても定着せずすぐに忘れてしまうものです。短期記憶から長期記憶に昇格させるには、反復あるのみ
覚えた後も記憶から消されないように、定期的に復習をしましょう。

◎反復することでしか記憶は強化されない 

好き嫌いに関係なく、勉強するうえで暗記を避けて通ることはできません。国語の漢字や熟語、ことわざ、社会の年代や理科の用語などは、覚えるよりほかにありません。

ただ、やみくもに暗記すれば良いというものでもないのが難しいところ。試験の前の一夜漬けをしたことがある人ならば、思い当たると思います。

とにかく「丸暗記で詰め込めばいいだろう」と一度に覚えようとしても、試験が終わってしまえばすぐに記憶から消え去ってしまいます。せっかく努力したのに、もったいないですよね。

忘れるのは人間の脳の仕様です。生きるために必要のない情報は、記憶の優先順位が下がります。何も手立てを打たなければ、自然と忘れるようにできているのです。

しかし、脳の仕組みを逆手にとれば、効率的に記憶することも可能です。脳は送られてくる全ての情報を記憶に留めるわけではありません。

海馬(かいば)という脳の器官が重要だと判断した情報だけが、大脳皮質と呼ばれる場所に送られ長期的な記憶として保存されます。

海馬(かいば)が重要と判断するのは、食べ物や危険に関する情報です。ただ、そうではない情報も何度も繰り返し送ることで、必要な情報と認識するのです。

何度繰り返しても忘れてしまうと、「自分には才能がないのか」と落ち込むことがあるかもしれませんが、そもそも、脳の造りが覚えないようにできているのです。悩む暇があったら、自分の脳に情報を送りましょう。

インプットの回数を増やして、短期記憶から長期記憶に昇格させてあげるイメージで取り組むことが大切です。

さらに、記憶は定期的にメンテナンスしてあげることでより強固なものになります。日常的に使われない情報は、次々と記憶から消されていきます。

せっかく頑張って覚えた単語も、放っておけば要らない情報と判断されてしまうのです。記憶した直後、翌日、一週間後、1カ月後などとタイミングを決めて、記憶の定着を図りましょう

2回目以降は最初ほど時間もかからないはずです。

◎覚える必要のないものをカット 

暗記は毛嫌いされがちです。それは、覚える量が多すぎるのも原因の一つです。誤解を恐れずに言えば、全てを覚える必要はないのです。

一冊の単語の参考書をマスターするとします。やってしまいがちなのが、頭から順に全部のページに記載されている単語を暗記しようとすること。

熱意は立派ですが、効率の面からみると褒められたものではありません。参考書で取り上げられている単語の中には、周知のものもあるはずです。

まずは、ざっと目を通すつもりで流し読みします。この時に、覚えている単語は線で消しておきます。覚える必要のない既知の単語を除外することで、暗記対象となる量は減っています。

残ったものは「知らない単語」「知っているが覚えていない単語」のみとなります。それぞれに、✕・△の印を付けておきましょう。

2巡目以降で覚えたものは線で消し、どんどん減らしていきます。何巡も繰り返すことで、残ったものを確実に記憶に定着させるのです。

暗記を効率よく行うためには、何をおいても覚えたものを省いていくことです。物理的に作業量が減るだけではなく、達成感もあるのでモチベーションも上がります。

◎問題集はできない問題を見つける

受験勉強で問題集を繰り返し解くというのは、王道です。とは言え、使い方を間違えている人がしばしば見受けられます。

真面目に取り組んでいるのに、成績が伸びないなら勉強法自体を見直す必要があります。先ほどの単語の暗記とも共通しますが、問題集は自分の弱い部分を見付けるためのツールとして使って下さい。難なく解ける問題に時間をかけて、正解したと喜んでいても得られるのはその場の満足感だけです。

できた問題に満足して、間違えたり分からなかったりしたところは飛ばしておしまい。これでは、いくらやっても進歩はしません。当たり前のようですが、意外とできていない人が多いのです。

とばした部分は無視して、一冊やり切ったことで自己満足してしまいがちなのです。自分ができないこと、苦手な部分に向き合うのは気が進まないものです。

解説をざっと眺めても理解できないからと、見なかったことにしてしまいたくなります。できなかった部分は、今後取り組むべき課題です。これらを一つひとつ克服していくことで、確実にレベルアップします。出来ない問題をピックアップすることが大切なのですが、基準をはっきりさせましょう。

答えを見て分かったつもりになったり、掲載されているヒントを見たりして解答した場合は「できない問題」です。また、4択問題などで、山勘で正解したものも「できない問題」です。

このように、確信をもって答えたもの以外は、「できない問題」に区分します。「できない問題」を絞り込んだら、模範解答を見ながらどの段階までなら理解できるのかを探っていきます。

最初の考え方からつまずいているのか、途中までは解けているのか。自分の理解の妨げになっているところが明らかになれば、解決もたやすくなります。「できない問題」は、調べるなり、先生に質問するなりして克服しましょう。


無駄な努力をしないで志望大学合格を勝ち取る秘訣

合格点から逆算する受験計画の立て方

受験勉強をしていくうえで偏差値や模試の結果だけを気にしていませんか。

志望校の合格最低点を指針にすることで、現状との差が目に見えるようになります。配点の高い科目に比重を置き、効率的に勉強を進めましょう。

◎合格最低点を目指す方法ならワンランク上の大学でも合格可能

受験勉強をするなかで、いったいどの程度まで理解度を上げればよいのか。何か目安となるものがなければ迷いが生じます。同じ大学を志望する学生を見渡しても、自分たちよりも実力のある人はたくさんいるでしょう。それらの人達に、負けじと努力を重ねるのは素晴らしいことです。満点を目標にして闘志を燃やすのも、毎日の学習のモチベーションにつながるのならば悪いことではありません。ただ、忘れてはならないのは、満点だろうが合格ラインぎりぎりだろうが、入ってしまえば同じだということです。

満点やトップ入学などすれば、入学当初は話題になるかもしれませんがそれだけのこと。本質は大学で何を学ぶかです。それならば、最低限の労力で無駄を省いて勉強するやり方が有効ですよね。合格最低ラインを狙う勉強法のメリットは、苦手科目をそのままにしておいても得意科目で点を稼げば合格が見えてくるということです。

◎苦手科目の克服より得科目を伸ばしてカバーする

みなさんも経験があると思います。苦手科目を克服しようとすると、基礎からさかのぼってやり直さなければならないので時間がかかります。

思うように問題も解けないので、嫌々ながらやっているのが正直なところでしょう。同じ時間を使うのであれば、得意な科目にまわせばもっと効率よく成績が伸ばせます。

気持ち的にも好きな教科ならば結果も出やすく、やる気もアップするので一石二鳥です。さらに、確実に受かりそうな大学を狙うとなると、自分の実力相応の学校しか候補に挙がってきません。

しかし、合格最低点に届けばいいとなると、とたんに今までは夢のまた夢だった難関校も手が届くようになります。苦手教科を得意なレベルにまで持ってくるのは至難の業です。

代わりに、得意科目でカバーすれば良いのです。大学入試では、どの教科で何点であろうが関係ありません。合否に関わってくるのはあくまで合計点です。

となれば、時間をかけた分成果が上がりやすい科目に力を入れるやり方が得策、ということに納得いただけるのではないでしょうか。

◎合格点を獲得するための点数配分を決め勉強時間の割合を決める

ここで、合格最低点について確認をしておきましょう。

合格最低点とは、入試で学生が大学から要求される目標点のことです。志望大学の過去の合格最低点を調べて、目指す点数を設定します。大きく変動することはありませんが、毎年若干点数は前後するので1割増しくらいで考えておきましょう。目標点数は高くしたくなりますが、意味もなく理想だけ高くしても勉強に無駄が多くなってしまいます。全体の目標点数を割り出したら、今度は各教科の目標点数に落とし込んでいきます。

志望校の得点配分や個々の得意科目・不得意科目しだいで、それぞれの科目の目標とする点数は変わってきます。

◎原則として英語と数学の目標点は高めに設定しておく

苦手科目を伸ばすよりも得意科目に時間をかけろと言いましたが、原則として英語や数学の目標点は他の科目よりも高めに設定するようにしてください。この2つは捨ててはいけません。

大半の大学では、入試配点で英語と数学は高く設定されているからです。英語は正しい学習を積み重ねさえすれば、個人の能力にさほど影響されず一定のレベルまで得点を上げられます。

年度ごとの点数にばらつきがある国語よりも、安定して得点できるという性質も備えています。合格最低ラインが6割だとして、全ての科目で6割にするのは現実的ではありません。

科目の難易度や安定性のバラつきもありますし、受験生自身の得手不得手も関わってきます。

そこで、科目ごとにノルマを割り振ります。次項で見ていきましょう。

◎勝負科目、抑え科目、しのぎ科目に分類

今からやりこんで高得点を狙えそうな「勝負科目」、頑張れば最低限は取れそうな「抑え科目」、どうにも伸びそうにない「しのぎ科目」に分類します。

伸びそうにない科目も、勉強部不足でできないのか十分やったのに分からないのかで扱いが変わってきます。受験後期でやっても結果が出ないものは、潔く捨てる勇気も必要です。

各教科の目標点を設定したならば、今の学力と比較して差を埋めるだけです。

具体的な目標が数値化されて明確になることで、対策が立てやすくなります。志望校の出題の傾向を見据えて、足りない教科で伸びしろのある部分に特化してやりこむだけです。

偏差値や模試の合格判定だけを目安にしていると、志望校への合格までどのくらいの隔たりがあるのかが掴みにくいのです。

最低合格点を目安とすることで、配点が少ない科目ならば時間をかけてまで苦手科目にこだわる必要はないと割り切ることができます。

志望校で毎年のように出題され、伸びしろがある箇所ならば重点的にやらなくてはと判断も可能です。

ちなみに、合格点が高いほど難しい試験かというと必ずしもそうではありません。合格点が高く設定されている場合は、比較的簡単な問題で問題の量が多い傾向があります。

時間内での情報処理能力とケアレスミスのない集中力をはかろうとしているのです。

合格最低点が低い場合は、自由に解答する記述式の問題になりがちです。思考力や論理的に伝える力を見られています。
志望校にはどのような傾向が見られるかをふまえ、普段の学習で対策を立てましょう。

 

受験で合格するための戦略のたて方

受験で合格するには、遮二無二勉強しても無駄が多くなるばかりか得られるものもわずかです。最小限の労力で最大限の知識や理解を獲得するためには、戦力が必要です。

記憶力・集中力・速読力を高め、成功イメージを持ちましょう。

◎入試には合格するための戦力を練ることが大切

受験に臨むにあたって、入試までどうやって勉強していくか。受験を成功させるための学習法を決めなければなりません。

受験勉強の学習法は星の数ほどあり、有名大学合格者や予備校講師が書いた本も数多く出回っています。それぞれ書かれている内容を読んでみると、どれも一理あるのですが誰にでも当てはまるかどうかは別問題です。勉強法を唱えている人が元々優秀で、簡単にできると称しているレベルが非常に高いこともあります。

基礎編といいながら、対象としているのが偏差値の高い学生向けということもあります。落ちこぼれからの逆転合格などというジャンルも、興味をひかれますが一般化するのは危ういです。

たまたま上手くいった人が本を出していますが、その陰で失敗して挫折している人は何人いることでしょう。物語として楽しむのにとどめておくのが良いでしょう。

「これさえやれば」という魔法のような学習法はありません。暇さえあれば勉強しているような勉強好きの子向けの方法、強い精神力が必要な方法、入試までに時間がかかり過ぎる方法などは現実的ではありません。

また、裏技的な学習法探しに時間を費やすのは止めましょう。受験を成功させるためには、学習法、もっと言えば「合格戦略」が必要です。

日本の歴史を振り返ってみても、兵力の少なさを戦略で補い見事な勝利を挙げている戦がいくつもあります。

戦国時代を震撼させた桶狭間の戦いでは、今川義元の2万5000人もの大軍を、織田信長勢はわずか数千人の兵で打ち負かしました。これまでの戦歴や兵力、陣構えなどからすれば、織田が勝つことなどあり得ません。大方の予想を裏切って大勝できたのは、戦略あればこそです。

受験生も、最小限の労力で最大の結果を生み出すために受験戦略を練りましょう。

◎記憶力・集中力・速読力など脳力の向上を目指す 

最小限のエネルギーで合格を勝ち取るには、脳力を上げることです。脳力とは「記憶力」「集中力」「速読力」を表わします。

戦でいえば、各々の戦闘力を高めることで全体の兵力を上げることです。記憶力は学習で欠かせません。学習した内容を覚えることは、受験に限らず勉強の基本です。

短期記憶は放っておけばすぐに忘れてしまいます。何度も繰り返すことで長期記憶へ移行させましょう。学習後すぐに復習し、一定の時間をおいて再度復習を繰り返すようにして下さい。

集中力も、学習の成果を上げるための重要な要素です。定期試験ならば瞬発力で何とかその場をしのげても、受験となれば数年にわたる長期戦です。勉強を長期間続けるには集中力が必要です。

ダラダラと机に座っている時間だけ長くても、途中でスマホをいじったり空想の世界に遊んだりしていれば実質の学習時間はその半分にも満たないでしょう。時間が無限になるのならば、時間がいくらかかっても構いません。少しずつでも、勉強をしていればいつかは合格レベルに達するかもしれません。

しかし、受験までにはリミットがあります。集中できないときは、いっそのこと完全な休養日とする方がいいと主張する人もいます。

但し、根を詰めていて、1日だけの休養なら良いのですが、怠け癖だけついてやる気も戻らないままという事態にならないとも限りません。自分が最終的に目指すゴールを思い起こし、効率よく学ぶ習慣を付けて下さい。

速読力も、限られた時間を最大限使うために備えておきたい力です。テキストを読むスピードが速くなることで、同じ時間で得られる知識は2倍、3倍に跳ね上がります。記憶の定着も、何度も繰り返し読むことが早道です。普段の学習以外にも速読は役立ちます。

入試問題は英語や国語で長文がつきものです。読むことに時間が取られてしまっては、問題に取り組む時間が少なくなってしまいます。速読の力があれば、問題を解くことに時間を費やせます。

時間にゆとりが生まれることで、試験にも集中し実力を余すところなく発揮できます。

◎生活リズムを確立する

戦力を考える時に切っても切れないのが、生活リズムとの兼ね合いです。

睡眠時間の長さや朝型か夜型か。場所は静かな自室が向いているのか、周りにライバルがいる図書館や自習室が良いのか。人によって持論があり、個人の性格によっても変わってくる部分はあります。雑音に振り回されることなく、自分にあっていると感じた習慣を続けるのが一番です。

但し、どの場合でも共通するのは常に同じ場所で同じ時間帯に勉強すること。この時間になったら、ここに来たら、勉強するスイッチが入るように体に覚えさせるのです。

そして、守って欲しいのがスマートフォンを使わないこと。友達とのやり取りが気になってしまうかもしれません。
しかし、スマートフォンを視界に入る場所に置いていればついついチェックしてしまうはず。集中力はとぎれとぎれになってしまいます。成績アップには机の上にスマートフォンを置かないことです。

◎成功イメージを明確に描く

受験勉強をスタートさせた頃は、誰しもやる気に満ち溢れています。それが時間が経つにつれて勢いは衰えてしまいます。それはなぜでしょうか。

はじめのうちは、希望の大学に入学した姿を鮮明に思い描けているからです。しかし、模試で成績が悪ければ落ち込みもします。毎日の勉強で手いっぱいなら、夢を浮かべる余裕もなくなってしまいます。写真を机に貼ったり、休みの時に実際に大学へ行ってみたりする工夫で成功イメージを保ち続けましょう

 

受験計画を成功させるための学校・先生とうまく付き合う方法

忙しい受験生は、受験と無関係の授業や宿題との付き合い方にも工夫が必要です。
単語や熟語、歴史、生物などの暗記時間にすることで、学習習慣もつきますし雑音の中での集中力も磨かれます。宿題も自分にとって必要かどうかを見極めましょう。

◎受験に関係ない科目の授業の過ごし方 

受験期も終盤にさしかかってくると、第一志望の大学に合格するためにやるべきことが明確になってきます。

今の理解度と志望校の合格ラインとの差を縮めるためにしなくてはならないことが山積みであれば、毎日長時間勉強したとしても時間が足りなくなります。睡眠、食事、入浴や通学などの時間を差し引けば、残された時間は数時間。合格するためには、どうやっても時間が足りません。

そこで着目したいのが学校の授業です。高1、高2くらいではお勧めできませんが、受験が近づいていれば受験に関係ない科目の授業を利用するという手もあります。

高校3年生ともなれば、授業も受験に特化したものに集中していきたいですよね。進学校で各生徒の志望校を把握しており、ある程度は受験を意識してのカリキュラムが組まれているのであれば幸いです。

しかし、受験で選択しない科目の授業は、受験に関して言えば時間の無駄です。

◎教え方が下手な授業も要注意

そして、教師の教え方が下手でやる気のない授業も、受けても時間に見合った成果は得られません。

教科書の内容を読み上げ、ただ板書するだけ。だらだらとした授業は眠気を誘い、ついうとうと…。「睡眠時間を確保できるからいいのではないか」と考えがちですが、固い椅子の上で座ったままでは質の良い睡眠とはなりません。生活サイクルも乱れるのでやめましょう。

無駄と感じる授業は、個人の時間として使った方がよっぽど効率の良い時間にできます。

◎理解できない授業は分からなくなったところまでさかのぼってやり直し

もうひとつ、きちんと聞いていても授業が理解できない場合も受けても無駄になります。これは、授業内容を理解するための基礎知識の不足がそもそもの原因です。

例えば、掛け算の九九もおぼつかないのに、二桁の掛け算の話をされても何のことやらさっぱりでしょう。

解決法はただ一つ。分からなくなったところまでさかのぼってやり直すことです。

受験期に2年生や1年生の内容まで戻るのは勇気のいることですが、後回しにするほど手が付けられなくなります。気づいた時点で早めに手当てをしましょう。

◎授業を自主学習の時間に代えて勉強する

以上、無駄な授業を、自学自習の時間に代えてしまうのです。つまりは「内職」です。真面目な学生ほど、そんなことをしていいのかと良心の呵責にさいなまれるかもしれません。

それでも、最終的な目標に立ち返ってみて下さい。目指すところは高校の定期テストで良い成績を上げて学校の先生に褒められることですか?違いますよね。志望校の入試を突破し、将来の夢を叶えることですよね。

とりわけ、私立大学を受験する学生は、受験科目が絞られてくるので、学校の授業すべてに身を入れていたのではとても時間が足りません。内職することで、勉強時間が確実に増やせます。

受験期のスケジュールを組んで、家での学習以外で何時間確保したらよいかを割り出すと内職にも張り合いが出ます。

◎自主学習(内職)する際のポイント

内職するコツとしては、席の配置にもよりますが授業と同じ科目に取り組むのが楽です。先生に見つかったとしても、同じ教科ならば見逃してもらえる可能性が高くなります。

異なる科目の内職をするのならば、思考力が必要な文章問題ではなく暗記科目を中心にすること。あくまで授業中なので、先生の話し声や友達から話しかけられたりすることで、長時間集中することは難しいものです。先生にあてられることだってあります。となると、やはり単純作業の暗記ものをこなすのが内職には向いています。

暗記ものは授業中にカバーし、家では集中力が必要な長文読解や数学の計算式などに時間を使います。

内職は学習時間の確保のほかに、勉強の習慣が付くというメリットもあります。時間と場所を固定することで、学習モードのスイッチが入りやすくなります。

また、授業中の多少の騒音もどんな環境でも実力を発揮するトレーニングとなるのです。入試本番ではどんな席になるかは選べません。

◎役に立つ宿題とそうでない宿題

学校の宿題も、受験期には頭を悩ませる代物になります。基礎学力をつける時期なら意味があるかもしれません。

しかし、受験に即した学習をしなければならない時期に、万人向けの大量の課題を出されても得るものは少ないでしょう。志望校で明らかに出題範囲に含まれていない宿題に、自宅での貴重な勉強時間を費やすのは実にもったいないことです。学校は、個々人に応じた受験戦略などを組んでくれる訳ではありません。

各教科の先生が、他の教科との兼ね合いを考えていなければ、家庭での受験勉強の時間を確保することさえ難しくなってしまいます。

宿題が多すぎると思うのならば、思い切って割り切ること。今の自分にとって必要なものなのか否か。客観的に判断し、不要な宿題についてはすっぱり切り捨てましょう。

特に予習系の宿題は、未知の内容を手探りで進めるため時間がかかります。宿題をやるとしても、復習系のものだけに留めておきましょう。

 

効率よく受験勉強を進めるための過去問の活用方法

過去問は受験勉強に欠かせないものです。試験の形式、問題量、出題範囲は、過去問を分析することでしか分かりません。

合格ラインと制限時間を把握し、早い段階から本番に向けた効率的な学習をしましょう。過去問ノートが効果的です。

◎過去問を分析することで効率的な勉強法が見えてくる 

受験勉強に欠かすことのできないものが過去問題です。いきなり取り組んでも難しいだろうと、本番直前まで後生大事に取っておくなんてことは間違ってもしてはいけません。

受験する先を決めたなら、一刻も早くその大学の過去問題を入手しましょう。

過去問には知っておくべき情報がふんだんに詰め込まれています。試験の形式、問題量、出題範囲はその最たるものでしょう。過去問を分析することで、効率的な勉強法が見えてきます。

例えば、英語の形式に注目してみます。長文問題が中心になるか、文法問題の比率はどの程度か、英作文や和訳は必ず出題されるのか。文章で自分なりの解答を記述する問題が多いのか、選択肢から選ぶのが中心となるのかでも、必要となる勉強はまったく異なります。問題は、ボリュームだけではなく制限時間を意識しながら全体像を把握することが大切です。制限時間が90分ならば、長文に当てられる時間は50分くらいで、残りの時間を文法と英作文にまわせば良いだろう…といったように、実際の試験時間を意識することで時間配分の感覚も身に付けられるのです。
出題範囲も受験先によって大きく変わります。英語や数学などでは、問題に顕著な傾向があったとしても総合的な理解は必要です。英語の試験で長文メインだったとしても、英単語や英熟語、文法の知識無くしては歯が立ちませんよね。

但し、理科や社会科であれば、過去数年の傾向を確認することでその部分に特化した学習ができます。

◎合格最低点を確認するためにも過去問を

そして、もう1つ重要となるのが合格最低点です。試験といっても、目指す到達点は満点を取ることではなく、あくまで合格ラインを超えることです。

合格最低点を確認することで、受験生に求めている能力のレベルが明らかになります。最終的なゴールをそこに合わせていくことで、無駄のない効率的な勉強が可能になります。

実際の勉強方法としては、まず過去問ノートをつくります。過去問題集をコピーし、左ページに問題、右ページに解答・解説を貼って下さい。

穴埋め問題や記述問題の解答は、赤の水性ペンを使って正しい答えを書き入れます。重要だと思われる部分は黄色いマーカーで目立たせましょう。正誤問題では正しいものをピンクの蛍光ペンで塗ります。過去問ノートは科目別に作成し、何度も繰り返し読み込みます。

もちろん、受験問題なのでそう簡単には理解できません。早い段階から取り組んでいれば、なおさらです。それでも、高校1年、2年のうちから始めた方が良いのは理由があります。

過去問を記憶していれば、本番までにそのレベルの問題を解けるようになれば良いという目安が自分の中にできます。ゴールが見えていれば、目先の勉強でも力の入れどころがはっきりしてきます。何度も繰り返していくうちに、大学側がどのような答えを求めているかという出題者の意図も透けて見えるようになってきます。

国語の長文などは「自分がどう思うか」よりも、「出題者が何を求めているか」を見抜けるかどうかで差が付きます。

◎解答の仕方を身に付けよう

せっかく過去問をやるのですから、実際の試験に即した解答テクニックも身に付けていきたいところです。

例えば、長文を読んでから設問に答えるという方式の英文や古文、現代文。何が書いてあるかの検討もつかないままに、初めて見る難解な文章を真面目に頭から読んでいては時間が足りなくなってしまうかもしれません。

普段の勉強ならそれでもかまいませんが、試験本番で時間切れになるのは困りますよね。

長文問題の鉄則は、設問や注釈に先に目を通すこと。長文でもあらかじめタイトルが示されている文ならば、理解の助けになってくれますよね。同じことです。

設問や注釈をヒントに、何が書いてあるのかおおよその見当を付けるのです。何のヒントもないままに読んでも、1回目ではテーマが何かということぐらいしか分からないでしょう。

設問から内容を推理していれば、あらかじめテーマと問題となっている事柄をふまえて問題に挑めます。

短時間で正解にたどり着くには、テクニックが武器となります。選択肢問題でも、上手い解き方は存在します。選択肢をまずはじっくりと読み込みます。

選択肢の文章を区切っていき、同じ部分と異なる部分を見極めます。確実に正解だと判断できる材料がない場合は、明らかに間違っている設問を消去法で省いていきます。

本文を読んで該当部分が見つかれば良いのですが、そう簡単にはいきません。常識的に正しい意見を述べているからといって、安易に選んでしまうと危険です。

ミスリードを狙ったひっかけ問題かもしれません。世の中でどう言われていようと、問われているのは問題出題者の意図する答えです。

そこを間違えないようにしましょう。

選択肢問題は制限時間を決めて取り組みましょう。どうしても絞り込めなかったら、どちらかを記入して割り切りましょう。

次の問題に進むときに、後でやろうと空欄にしておくとマーク式では解答欄を間違ってずらして記入してしまう恐れがあります。空欄は作らないように心がけましょう。

 

効率よく受験勉強を進めるための問題集の活用方法

短時間で効率よく合格を目指したいのなら、問題集を活用しましょう。問題は解かずに、答えとなっている部分を覚えるだけでいいのです。

入試に直結する内容を先に覚えるため無駄がありません。模試も同様に活用しましょう。

◎問題集を教科書として活用する

多くの人の勉強法は、教科書をまず理解するところから始まります。必要とあればポイントをノートに書きだして覚え、参考書も活用し、内容を把握します。

理解度の確認という意味で、ようやく問題集を解く段階に至ります。正攻法のやり方ではありますが、時間が限られている時などは悠長にイチから教科書を開いていられないことだってあります。最短ルートで合格を勝ち取りたい人には、学習の順番を変える勉強法があることを知っておいて損はありません。

やり方は簡単。学習の順番を入れ替えるだけです。問題集に取り掛かるのは教科書の後ですよね。短期間で学力を合格レベルに持っていきたいのならば、先に問題集に手をつけるのです。

いきなり問題集を解いても出来ないと思いますよね。問題は解かなくてもいいのです。答えとなっている部分を覚えるだけで構いません。要は、問題集を教科書として使うのです。

正攻法で問題集に挑んでも、出来ない問題は必ず出てきます。冊子のレベルにもよりますが、受験用の問題集となると難易度も自然と高く設定されています。

初見で全てを正解できるわけがありません。それでも、まじめなお子さんほど自分ができないのだと必要以上に落ち込んでしまうのです。

気を持ち直すことが出来ればいいのですが、挫折感だけが残って問題集を途中で放り出してしまう場合だってあります。

これでは、何のための勉強か分からなくなります。問題集から始めるという勉強法は、「出来ない」ということがありません。

なぜなら、問題を解かないからです。自分で考えて解くのではなく、解答部分を暗記するのです。

受験では試験の解答があってさえいれば合格します。極端に言えば、答えを覚えることができれば良いのです。

◎問題集から始める勉強法のメリットとは

この勉強法のメリットは、無駄を省いて最短で合格に近づけることです。

教科書を理解し練習問題をこなし、希望校の過去問題に挑戦するといった正攻法を取るとします。

過去問題に手を付けてみると、これまでやってきた勉強とは傾向が違う問題ばかりで全く歯が立たないとなればどうでしょう。試験本番まで残された日が少なければ、もう手遅れという事態だってあります。

また、実際の試験で出る問題は習ったこと全体のたった2割です。すべてを網羅しようとしていては到底時間が足りません。問題集を教科書代わりにすることで、本当に必要な箇所に絞り込めるのです。

もちろん、順序立てて理解していくのに越したことはありません。

それでも、ギリギリまで部活動に勤しんでいたり、志望校を変更したりという事態だってあります。合格への道は一つではないことを、頭の片隅に置いておいてください。

◎問題集を使った勉強の進め方

では、具体的なやり方です。まず、教科ごとに問題集を用意します。教科書代わりにするのですから、選ぶ基準は解説が丁寧で分かりやすいものにして下さい。

他に用意するものは赤の水性ペン、ピンクの蛍光ペン、赤のチェックシートです。問題を一通り読んだならば、解答ページに移り答えを問題集に書き込みます。

選択問題で解答が数字などで示されていたならば、語句に置き直し問題に書き入れましょう。文章の正誤問題であれば、正解の文章をピンクのペンでマークします。

下準備が終わったら、問題と解説を2周読みます。その後、チェックシートを使って本格的に記憶する工程に入っていきます。覚えていると思っていても、チェックシートで語句が隠れてしまうと記憶があいまいになっているものです。すぐさまシートを外し、確認しましょう。

覚えきれていない部分では、何度もチェックシートをかぶせ記憶へ定着させます。おおよその暗記ができたなら、記憶を理解に変えるために参考書を通読します。

重要事項が記憶できているので、すんなりと内容が頭に入ってくるはずです。記憶した項目同士も体系的につながって、理解が進んでいくのです。

◎模擬試験の問題なども問題集に活用

受験に模試は欠かせません。志望校の判定や学習アドバイスも記載されているので、今の子どもの学力の目安となります。

できる限り数多く受ける方が、学習の見直しもしやすいので積極的に活用しましょう。模試も、問題集と同様に教科書代わりに使うことが出来ます。模試はより入試に近い問題となっています。

そして、問題集よりも問題が少ない。取り組みやすく効果も高いとなればやらない手はありません。問題と解答をコピーし、ノートの左に問題、右に解答・解説を貼ります。

問題集の時と同じように、赤の水性ペンで解答を書き込んで教科書に作り変えてしまいましょう。

自分にとって理解できていないところや重要だと思われる部分を、マーキングしておくことも忘れずに。

但し、レイアウトや見やすさにこだわり過ぎないこと。目的はあくまで自分オリジナルの模試教科書をつくることです。作業に時間を取られるよりも、覚えることに時間を費やしましょう。

模試は受けっぱなしでは意味がありません。記憶が新しいうちに、復習し正しい記憶を脳に送り込むことが大切です。ノートを完成させたら、定期的に見直しましょう。

 

受験に合格するための目標設定のコツ

 

明確な将来の目標がなければ、目先のテストの得点に一喜一憂してしまいます。そうなると、受験までのモチベーションを保つのも難しくなります。

合格後にやりたいことを目標としましょう。そこに至るために、今やらなければならないことが見えてきます。

◎将来に就きたい仕事など、「自分がどうなりたいか」のイメージを明確にする

受験を突破するために日々勉強に勤しんでいても、いつの間にか「何のために自分が頑張っているのか」が分からなくなってしまうことがあります。

「努力しているのに、定期試験で点が取れない」「模試で思うように成果が出ない」。自分の中に明確な将来の目標がなければ、ちょっとしたことでやる気はしぼんでしまいます。

受験勉強は長い冒険に出るようなものです。目先の木々や建物ばかりを目標物にしていれば、すぐに道に迷ってしまうでしょう。

長い旅路を迷うことなく目的地にたどり着くためには、ゆるぎない北極星のような目印が必要です。

どういうことかというと、まずは何のために合格したいのかを自分に問うことです。大学に合格して、その先に何があるのか。将来就きたい職業があるのなら話は早いでしょう。

その仕事に就きたいと思った動機もあるでしょうし、実際にその仕事で活躍しているイメージも思い浮かべやすいです。

◎就きたい職業などがない場合はキャンパスライフを思い描く

しかし、今の段階では「自分が就きたい仕事がある」など、将来の夢がはっきりしている子どもの方が少ないかもしれません。そうならば、大学入学後のキャンパスライフを想像してみましょう。

あこがれの教授の指導を受けている様子、学友たちと活発に意見を交わし合う情景、サークルで仲間を増やし楽しんでいる姿…。「大学合格」はもちろん、現段階の最大の関心事でしょう。
しかし、長い人生から考えてみれば、一つの通過点に過ぎません。その後に控える人生を謳歌するためのゲートが開いたにすぎないのです。

大学合格は、将来、自分の夢をかなえるための手段です。目的は、その後の人生を自分の思うように生きることです。

◎受験合格だけしか見えなくなるとモチベーションが続かない?

毎日ひたすら勉強していると、いつの間に手段と目的が入れ替わってしまうことがあります。手段が目的になると何がまずいのでしょう。

合格だけしか見えなくなってしまうと、定期テストや実力テストの結果が良ければ浮かれ悪ければ落ち込んでしまうようになります。一喜一憂ばかりしていては、気持ちの上下で無駄にエネルギーも消耗してしまいます。

目先の結果に振り回されてモチベーションが急降下。何とも効率の悪いやり方です。受験に限らず、勉強する際にはまず目標を立てること。病気の人を救いたいという思いがあるのならば、医者や看護師になるのが目標となります。

そして、医者になるのでれば医大や医学部のある大学に進む必要があります。その大学に入学するためには、どのくらいの学力が求められるのか。

それは、今の自分の実力とどの程度の開きがあるのか。目標と自分の力が明確になれば、あとはやるべきことは自ずと見えてきます。

人というものは、終わりが分からなければ途方に暮れてしまう生き物です。ゴールも目的も知らされることなく、ただひたすらに走れと言われてどこまで頑張れるでしょうか。

反対に、遠くに見える陸上競技場の中にゴールテープが張られていると言われれば、力を振り絞って何とか走り続けられます。

受験勉強のような地味ですぐに結果が出ないことだからこそ、本当の目標を掲げて邁進する人と、偽りの目標に振り回される人の間の差は大きくなります。

後者は仮に合格したとしても、合格したことで気が抜けてしまうかもしれません。前者は充実感や達成感も大きく、人生のキャリアを重ねていけるでしょう。

◎手を動かして自分がやるべきことを書きだす

大学受験のモチベーションを維持していくためには、これまで述べてきたように数年後の自分の姿を具体的にイメージすることが大切です。夢や目的を細部に至るまでイメージすることは、潜在意識に働きかけることになります。

やりたい仕事があるのならば、目指す大学も決まります。

志望大学が決まれば、現状で足りない能力を補うという近くの目標が見えてきます。志望校では英語の読解に重きを置いているから、苦手な英語に力を入れなければならない…。

嫌いな英語の勉強だったとしても、理想の仕事につながっているとイメージできれば、投げ出さずに頑張れるはずです。合格後の自分をイメージできたら、目標に到達するために「今、やらなければならないこと」を書きだしていきましょう。将来の夢を実現するためには、志望校への合格が大前提です。受験までは何年、何カ月あるでしょう。合格ラインが分かれば、あとどれくらい点を稼がなければならないのかもはっきりします。

それぞれ得意不得意もあるでしょう。自分が、今後伸ばしていかなければならない弱点と向き合う勇気も必要です。

やる気が少しでも湧いているうちに、実際に手を動かして自分なりの目標を書きだしておきましょう。

◎6W1H法で目標を明確にする

具体的には、6W1H法に当てはめていきます。5W1Hはよく知られていますよね。

5W1Hは

いつ(When)

どこで(Where)

だれが(Who)

なにを(What)

なぜ(Why)

どのように(How)

です。6W1H法では、なぜ(Why)が2つになります。

1つ目のWhyは「なぜ」合格したいのかを書いてください。

例えば、医者になるなどです。

ポイントとなる2つ目は、1つ目のWhyの理由を書きましょう。医者になって離島の医療を守りたいなどです。

書いたものは、目につく場所に貼っておいてもいいでしょう。

定期的に未来をイメージすることで、存在意識に働きかけることができます。

 

志望校合格へ導く勉強法5つのステップ

 

合格への近道は、正しい勉強法を取り入れることです。まず目標を設定し、教材を選び勉強法を決定します。その後、計画を立ててから勉強となるのです。短時間で効果的に学力をつけるためにも、勉強法から見直してみましょう。

◎目標を設定する 

ゴールがどこにあるのかが分からないまま、やみくもに勉強していてもそのうちすぐに息切れしてしまいます。目標を立てずに受験勉強に臨むのは、海図もなしに大海へ漕ぎだすようなものです。

「定期テストの期間だけ」というように短いスパンなら、目先の試験で点を取ることだけに専念すれば良いでしょう。とにかく詰め込んで、その場をしのぐのならば気合で何とかなります。
しかし、これが数年先の受験となれば話は別です。毎日地道に何時間も勉強を続けるとなると、並大抵のことではモチベーションが保てません。
遠くない将来、「自分がどうなっていたいか」というビジョンが描けていて初めて、目の前の課題に取り組めるのです。

では、単に志望の大学を決めればいいのでしょうか。それも必要ですが、子どものやる気を高めるには、受験を突破した後の希望にあふれた未来のストーリーを、具体化することが効果的です。

子どもにとって楽しみいっぱいの未来が開けるなら、親や先生に「やらされている」という感覚はなくなります。あくまで、自分のために勉強をするようになるのです。

◎教材を選択する

受験勉強の大事なパートナーとなるのが教材です。世の中には、何とも魅力的なキャッチコピーが立てられた参考書や問題集があふれています。東大合格者が使っていた参考書や、落ちこぼれからの一発合格を果たしたというキャッチを目にすれば、つい手に取ってしまいます。

しかし、本は買っただけで内容が頭に入ることはありません。買って満足しているだけならば、お金の無駄です。勉強で大切なことは繰り返しです。あれもこれもと手を広げ過ぎては、結局どれも中途半端な理解のままです。

これは!と思う1冊に絞り込んで、分からないところがなくなるまで使いこみましょう。何週もやりこむことで、記憶に定着させることもできます。自分が読みやすく薄めのものを選ぶのが、繰り返し学習のコツです。

◎勉強を習慣にする 

勉強は日常的に行っていても、受験勉強となると何をすればいいのか戸惑うこともあるでしょう。学年によっても変わってくる部分はありますが、勉強の根幹は同じです。

何をおいても重要なことは、学習習慣をつけること。受験本番までの長い期間、ダレることなく、毎日自分から机に向かうという習慣がついているかどうかで、勝負は半分決まったようなものです。

最初のうちは1日1時間でも構いません。気が乗らないときでも、「勉強しないと気持ちが悪い」というくらい、自分の中でルーチンワークにしましょう。

◎勉強の基礎を確実に固める

そして、基礎固めを万全にすること。受験勉強と言うと、短絡的に過去問題や応用問題に手を出しがちです。確かに、効率的な勉強法の一つではありますが、誰にでもおすすめできるものではありません。

弱点や分からない部分をおざなりにして、難しい問題に取り組んだとしても理解が及ばないことが多いでしょう。思考力を鍛えるという面では得るものはあります。

それでも、メインの勉強法として採用してしまうのはどうでしょう。時間ばかりかかる応用問題を解きまくるよりも、まずは確実に基礎を盤石にすることが合格への近道となります。

◎計画を立案する 

ここまでで、目標と手段が固まりました。あとは受験までの期間ごとに、スケジュールとして落とし込んでいきましょう。計画を立てる時には、誰しも意気揚々とやることを盛り込んでいきます。

実際に学習を進めてみると、思っていたよりも時間がかかったり、予定外の用事が入ってきたり…。当初の目的通り、100%達成できるという人はなかなかいません。勉強に限らず、部活やダイエットなどで何か計画を立てたとしても、三日坊主という言葉があるように挫折がつきものです。

そのため、計画通りに事が進まないからといって、落ち込む必要はありません。そもそも計画は思ったように進まないものです。計画のコツは、常に見直すこと。状況を見ながら臨機応変に変えていきましょう。

具体的には、「大きな目標」「小さな目標」を分けることです。学期単位や長期休みのスパンで、「文章題の苦手部分を克服」と大きな目標を立てます。小さな目標は、「文章題の問題集を3周する」といったものです。

目標を分割しておくことで、やるべきことが明確になってくるのです。

あとは、問題集を1冊解き終えるには1日何ページやればいいか。1日のノルマをこなすにはどのくらい時間がかかるか。これらを割り出していくことで、具体的な数値を目標に入れ込めます。

途中で遅れが出てきたら、立ち止まって計画に無理がないか見直しをしましょう。最初から予備日を入れておくと気持ち的にも楽になりますね。

スケジュールにやることリストを盛りこんで、こなした課題にチェックを付けていくと達成感も得ることができます。

◎勉強を実践する

目標もスケジュールも出来上がってしまえば、あとは粛々とその日にやるべきことをこなすだけ。長時間勉強しているのに成果が上がらない人は、よく観察してみると実際に勉強するまでの無駄が多いのです。

短時間で効果を上げるための勉強法はもうあなたのものです。迷うことなく、目の前の課題に集中して突き進みましょう。


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